健康寿命を延ばすための看護士の仕事とは?

健康寿命とはその名の通り、「人が心身共に健康に、自立して生きられる期間」を表します。人がどれだけ長く生きているかを表すのが平均寿命です。

平均寿命は年々増加していますが、健康寿命の延びはあまりよくありません。これは、人生の中で誰かの手を必要としなければ生きられない時間が増えているということです。看護師の仕事の中には、他者の手を必要とする人を助けることも含まれていますが、健康寿命を延ばすための取り組みを手伝うこともできます

たとえば、生活の基盤となる足の健康を保つためのメディカルフットケアがあります。足は転倒による骨折や加齢による衰えのみならず、糖尿病などの生活習慣病から引きおこされる機能不全など、さまざまな要因で健康を損ねる可能性があります。ですが、足の健康を損ねてしまえば、体の健康を保つための運動が満足にできなかったり、日常生活に支障をきたしたりと健康寿命を大幅に縮めることになりかねません。それを防ぐための取り組みとして行っているのがメディカルフットケアです。足の不調をいち早く発見・治療することができます。

看護師がメディカルフットケアを行うあたって必要な資格は特に定められていません。ただし、メディカルフットケア専門の外来では過去の看護従事経験や、糖尿病看護研修・フットケア研修などを履修しているかを問われることもあります。また、フットケアナースとして実務経験を積むことで「フットケア指導士」(一般社団法人日本フットケア学会)の資格試験にも挑戦でき、キャリアアップに繋げることも可能です。